機関紙「港湾労働」
全港湾が発行する機関紙をPDFファイルにて掲載しております。
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全港湾は、港湾、トラック、倉庫、関連企業などに働く仲間が
集まった海陸一貫輸送をになう産業別労働組合です。
第62回護憲大会開催!!
2025年11月8日~11月10日憲法理念の実現をめざす第62回護憲大会「戦後80年未来につなぐ平和憲法」
神奈川県横浜市にて開催され、横浜支部より2名で参加しました。
初日のオープニングでは横浜中華学校校友会国術団による中国獅子舞、在日高齢者交流クラブ「トラヂの会」による韓国・朝鮮舞踊を拝見しました。開会総会は主催者・現地実行委員会委員長の挨拶から始まり、大会基調(案)が読み上げられ採択が行われました。
当日会場に集まった約1,100名の大きな拍手にて採決されました。

【メイン企画】
「戦後日本は、どう人権を育んできたのか」をテーマとして3名のパネラーの元、人権問題・人権教育・秘密保護法とスパイ防止法を軸に提起とクロストークを交えたシンポジウムが開催されました。
人権問題では野球のシーンが例えとなり、審判がジェスチャーをするようになったのは、耳の聞こえない選手の為だったが、聴者にとっても分かりやすく臨場感も増して野球観戦の楽しみが広がったとして人権政策を推進する事でマイノリティーに限らず多くの人に対しても幸福を創出したり、利便性を増すことにつながる事を学びました。
二日目は分科会が開催されました。テーマは5つありましたが、私は「混迷する世界秩序、憲法理念の実現に向けて」をテーマにした分科会へ参加しました。
戦争する国に変わる日本を題材に現状や今後についての話を聞きました。
海自護衛艦の空母化・長射程ミサイル配備・による日本の軍拡・基地強化が進められており、自衛隊では戦死者の輸送訓練が行われていたり、病院の病床増加、地下等の機能強化をしていて自衛隊員や病院関係者への危険も想定した、いわゆる戦争準備が着々と進んでいる現状に対して強く危惧した内容の講義となっていました。
地元企画として「関東大震災時の朝鮮人虐殺から学ぶこと」をテーマとした講義にも参加して話を聞くことができました。

三日目の閉会総会ではこれまで長年に渡り平和運動へ貢献した団体への表彰が行われ、最後に大会アピールが読み上げられて全体の大きな拍手で三日間の日程で開催された第62回護憲大会は終了しました。
「戦争」になれば兵士だけの問題ではなく、国は「全国民の戦争」として労働者は労働法規は無視され、最低賃金・一日8時間労働などあらゆる法が通じなくなり、長時間労働は当然のこと、労働者は労働だけでなく強制的に戦場へ送られる事態にもなりかねないと話をされていた教授の講義が印象的でした。
平和な生活を守ること、命をたいせつにすること、人権を尊重すること、「戦争の芽」を摘むために労組が平和運動に取り組むことの重要性を私自身で再確認し、さらには周りの仲間達と認識の共有が必要だと思いました。
日本国憲法を守るだけではなく未来へつながるよう補強していくことの大切さを学び、日本国憲法に貫かれている理念の実現に向け、私自身も歩みを止めることなく、今後も仲間と共に平和運動へ参加して訴え続けていきたいと思います。
全日本港湾労働組合関東地方横浜支部
横浜支部執行委員 山本 弥

