中央執行委員長あいさつ

中央執行委員長 松本 耕三

松本耕三中央執行委員長 第85回定期全国大会で、全港湾の第11代中央執行委員長に選任されました松本です。港湾をはじめとした私たち労働者を取り巻く状況は、たいへん厳しいものとなっています。世界経済のグローバル化は、かつてない量のモノとヒトを、かつてない低価格で移動することを要求してきました。しかし、この「経済近代化」というコスト削減への継続的な圧力は、港湾・海上では便宜港湾・便宜置籍制度による劣悪な安全基準と不当な労働条件の拡大をもたらし、陸上では何千ものトラック運転手が非人道的で危険な長時間労働を強いられています。グローバル化により、労働者の労働密度は高まり、労働条件は悪化してきています。

全港湾はこのような状況に立ち向かうために、4つの方針を決定しました。

第1に、組合員一人一人を大切にし、人権擁護、労働者の権利確立のための労働組合としての力量を高めることです。企業との交渉はもちろん、労基署や地労委などの第3者機関の活用についても現場でのたたかいと結合して進めることです。組合の力量を高めるためは、職場の団結とたたかいを強めることこそが大切です。

第2に、企業内運動にとどまらず、企業内を超えたたたかいを進めていかなければなりません。全国港湾を軸とした港湾産別闘争で港湾運営の民営化、港湾合理化に立ち向かうとともに、地域における非正規労働者のたたかいとの共闘を進めて行かなければなりません。また、反戦平和、脱原発などの課題別共闘の取り組みを進めることが必要です。

第3に、安倍政権による戦争政策や労働法制の改悪、原発推進策を阻止するために、広範な労働組合、市民団体との共同のたたかいを推進することです。今ある運動を質的に向上させるために、不平等、貧困、環境などの課題をたたかっている市民運動などにも積極的に参加していく必要があります。そして、安倍政権の暴走を何としても食い止めなければなりません。

最後に、組織の拡大です。全港湾の組合員を増やすためには、まず、幹部・組合員それぞれが人任せにせず、みんなで組織拡大を取り組むことが第一歩です。そして、他の労働組合などの様々な組織化を学ぶ必要があります。今、労働組合の組織拡大は大変困難な課題です。全港湾だけでなく、多くの組合が組織拡大で壁にあたっているのが実態です。謙虚に学びつつ、みんなで一丸となって、そして一生懸命に組織拡大を取り組んでいかなければなりません。

これらの課題を実現するための原動力は「若い新しい発想と活力」です。全港湾では、世代交代が進んでいます。大変厳しい情勢ですが、「若い新しい発想と活力」に「先輩活動家の経験と知識が継承される」ことによりつくられる力強い運動によって、必ず乗り越えていくことができると確信しています。がんばりましょう。

2014年9月11日