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国際交流

PBH訪問団に参加して 真島勝重

支援団がハワイを訪問、友好・連帯を強化

全港湾書記次長(団長) 真島勝重

 2月13日から19日にかけて、5泊7日の日程で日本の支援団体(ITF東京、全国港湾、レイバーナウ2名、全港湾7名)11名が、パシフィックビーチホテル(PBH)闘争支援行動をハワイで展開してきました。

 ILWUとホテル労働者は団結して、不当解雇撤回、不当労働行為排除を求め、たたかいを約10年間続けています。この間、日本の労働委員会にあたるNLRBや連邦ホノルル地裁では救済履行を命令しているにも関わらず、会社は従うことなく上告しています。

 今回、全港湾から参加の訪問団七名(中央本部・真島書記次長・松永中央執行委員・鈴木中央執行委員、北海道地方・木村委員長、東北地方・緑川副委員長、九州地方関門支部・法本副委員長、沖縄地方・諸見書記次長)の目的はILWUハワイ支部との友好連帯強化、PBH闘争を1日も早く労働組合完全勝利の中で終結させるための訪問であります。

 現地行動は、初日・13日には空港到着後、19時間の時差を克服するには“現地行動あるべし”ということでさっそくPBH周辺での英語版、日本語版のビラ配布行動を日没まで取り組みました。実際にはアメリカからの旅行者は気軽にビラを受け取り関心も高いですが、日本からの観光客は誰も受け取らない。日本の労働者の問題意識がいかに低いか、残念ながら痛感させられた1日でありました。

 2日目・14日は約四時間にわたりハワイ大学ピューエット教授からハワイ労働運動の歴史授業を受けました。ハワイ州は全米の中で約22%と極めて労働組合組織率が高いのです。全米平均で13%、ちなみに日本は22%ですごく労働組合参加率が高いですと言っていました。皮肉なのか、無表情な上に英語で話しているので、笑うに笑えませんでした。ちなみにハワイで労働運動が根付いている歴史はかつての移民構成と過酷労働が原点にあるとのこと。午後からはハワイホテル協会へPBH争議訪問団としての支援要請をお願いしました。協会トップは元ホノルル市長であり、個人的にはILWUの趣旨には理解し支援していきたいとまで言っていました。実は最初に秘書の方から木の実でできたレイをかけられ、いきなり“ハグ”をされたため、心の準備不足で顔が真っ赤になって、何をしゃべったのかよく覚えていません。

 3日目・15日は朝一番でハワイ州観光局を訪問し、マッカートニー社長にPBH闘争を早期解決するよう支援要請を行いました。午後からは今回の最大の目的であるPBH前の抗議集会、日本で言うデモ行進(アメリカでは“ラリー”という)に参加しました。概ね支援者団体を入れて300人以上は集まっていました。戸惑ったのは、アメリカのシュプレヒコールが受け答え型であることです。たとえば、「私たちは誰?」というと「私たちは民衆です」と答える、「何がほしいの?正義、正義って?」というと「パシフィックビーチ」と答える、こんな感じで延々とホテル周辺を行進しました。ちなみに日本からの連帯報告を松永・鈴木中執が行い、日本版のシュプレヒコールを叫びました。
 Call:Danketsu shite〔Response〕Ganbaro!
 そして、最高潮の盛り上がりとなりました。最後にPBH社長オフィス前で面会させろとILWUハワイ支部書記長と全港湾訪問団で押し問答を仕掛けましたが、すぐさま小錦級のガードマンが4~5名出てきて睨みつけられ、「アイルビーバック」と叫びながら、行進に戻りました。夕食はPBH労働者とILWU、訪問団の総勢80名の合同夕食会、一人ずつ紹介を受け、全港湾参加者は声高らかにハワイの地で「港湾労働者の歌」を熱唱し、港湾労働者ここにありと訴えました。

 4日目・16日はホノルル港見学、昨晩のホノルル港湾労働者の歓迎を入門ゲートで受けました。コンテナヤードもそうですが、労働者もでかい!現地港湾労働者が一生懸命説明してくれたのですが、日本語通訳が港湾専門用語をまったくわかっていないので、逆に私たちが教えてあげました。日本のヤードでは既に見ることができなくなった、実入りコンテナは全てオンシャーシ方式で段積みすることなくヤードに置かれていました。

 5日目・17日の最終日は州議会上院議員、下院議員との会談となりました。正直言って議会中のため、14~15人の議員が入れ替り出入りし、まとめ役はタクミ議員という方で、協力要請はしっかりと受け止め、早期解決のための法案を模索しているといっていました。その後、ハワイ州副知事を表敬訪問し、最後に素晴らしいサプライズもありました。せっかくなのでハワイ州議会を傍聴して帰ろうと言う事になって、傍聴席に座っていたら、タクミ議員の演説の時に我々PBH闘争支援団が議員全員スタンディングオーベーションで紹介され、全員起立で感謝の意を表しました。

 私たちはPBH闘争について、日本でもっとやれることは何かを考え、首切り合理化を絶対許さない運動は世界の労働組合共通の課題であり、互いに友好連帯を強化していかなければならないと思います。ILWUと全港湾の絆をより深めていくことが今回の訪問団のこれからの使命と確認し、報告とします。

写真右 筆者の真島書記次長(団長)