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港湾運送の在り方に関する懇談会

第8回 港湾運送事業のあり方に関する懇談会について

全国港湾03FAX第67号(2004年2月23日)
1.2月19日(木)15:00より、標記懇談会が行われ、パブリックコメントの結果の公表について、及び報告案について審議した。審議の結果、パブリックコメントの集約に関して一部修正を行いホームページで公開することを了承した。また、報告案についても了承された。今後は、報告案に沿って国交省によって港湾の規制緩和を実施することになる。
2.審議経過
 (1) 国交省港運課より、パブリックコメントを取りまとめた資料2をホームページで公開することについて提案があった。また、報告案について、前回の報告案審議を受けて一部修正したものとして資料3-1にそって説明した。なお、資料3-2は、報告案のガイダンス版として活用願えればと考え添付したと説明した。
 (2) 資料2に関して、前回討議を受けて修正された箇所は次の通り。 
  ① 資料2のP4右欄の下から3行目、「地方港の・・・・開発につながるような」を挿入した。 
  ② 資料2のP10右欄の下から5行目「なお、・・・・」以下の全文を挿入した。
 (3) 資料3-1に関して、言葉遣いなどの変更の他に、前回討議を受けて修正された主な箇所は次の通り。
  ① 資料3-1のP9上から3行目「過度のダンピング・・・・状態をいう。)」を挿入した。

  ② P11の上から15行目「当該港湾の発展を通じ・・・・図る上で」を挿入した。 
  
③ P16中段のロ)項の4行目に「具体的には・・・・必用がある」を挿入した。 
   ④ P26の(7)項を引き受け義務の廃止等規程の整備と表題を変え、本文の前書きに「地方港も・・・・なってくる。」と挿入し、新たに離島航路に対する措置も必要なことから②項を設け、「一方、引き受け義務を廃止することに伴い・・・・必用がある」の文章を挿入した。 
  ⑤ P28に「8.最後に」の項を設け、報告書のまとめ的な文章を挿入した。

 (4) 審議経過 
  座 長/報告書案のP4の中段にある「一方、労働組合からはヒヤリング等において・・・・」との記述は、労働組合の指摘は規制緩和の結果雇用不安などがあったということだったと考えるが、この記述だとそうならない。事務局としてどうか。 
  事務局/指摘通りなので、修正する。 
  公 益/労政審の港湾労働部会を担当している立場から、規制緩和そのものは了とするが、規制緩和によって労働環境や雇用環境への悪影響が懸念される。先行9港でそのような結果が出たとは判断できないが、これは、関係者や行政の対応の成果だった。地方港の規制緩和に当たってもそうした方向で関係者の協力を得て、悪い影響が出ないよう万全を期すよう要請する。 
  組 合/審議の結果多くの宿題が残されたと考える。1.5倍や料金問題などである。労働環境の整備もそうだ。具体化にあたっては、セイフティネットの徹底など行政指導の強化を要請する。 
  組 合/規制緩和の流れはあるのだろうが、雇用や労働条件に一方的にしわ寄せが来ることのないよう関係者の協力を要請する。

  船港協/競争原理と安定化は裏腹の関係だろう。この間の港湾の効率化に当たっての港湾労使の努力は大きく評価する。健全で安定した港の運営にむけて、関係者の理解を要請されているが、今日の労使の努力を多として可能な限りの協力を進めたい。
  管理者/管理者としては、たくさん施設を利用してもらうことが大事と思っている。しかし、競争の弊害が出ないように努力しつつ、規制緩和によって貨物が増え、物流の効率化に反映されればと考える。
  日港協/先行9港の規制緩和の時にもダンピング、過当競争の議論をした。安定化と同時に効率化の議論があったが、日本のコンテナ取扱は時間当たり40本前後、それ以上もある。皆さんが効率的港だというシンガポールは時間当たり25本程度だ。実態はこんなもんだ。これ以上の効率化をどうしろというのか。組合とも規制緩和では多くの議論をしてきた。組合も納得してくれたようだ。しかし、賃金が他産業に比べて極めて低位にあり、残業でやっと水準を維持している実態も聞いている。こうしたことへの配慮もされなければならない。また、行政は規制緩和を業界にいってくるが、免許を細分化したりして自ら行政の仕事を増やすようなことばかりやらずに、進んで行政機構の規制緩和もやるべきだろう。
  座 長/概ね議論は出尽くしたようだ。パブリックコメントのまともを公開することも、報告案も了承された。港湾の安定化確保と活性化を進めること、港湾労働の安定と港の安定運営、行政機構の活性化といったところがポイントとなった。今後、この答申に沿って地方港の活性化を行政として進めることとして、回を重ねたこの懇談会の議論を閉じることとする。
以 上