港湾自動化会議「今最も論争を呼んでいる問題」を議論

 世界中の港湾労組が4月の末にシドニーに集い、ITFのパディ・クラムリン会長が「港湾産業で今も最も大きな論争を呼んでいる問題」と呼ぶ問題を議論する予定だ。クラムリン会長が全国書記長を務めるオーストラリア海事組合(MUA)は現在、港湾運営会社のパトリック社と同社が計画するシドニーのボタニー港の大幅な自動化をめぐり、深刻な争議に突入している。労働組合との交渉や協議なく自動化が押し付けられることがあってはならない、また、自動化が人員削減の機会として利用されることがあってはならない、というのがITFの立場だ。
 ITF港湾部会のシャロン・ジェームズ部長は、「港湾労組は未来を恐れているわけではない。労働者も地域社会も会社と同じように自動化から利害を受ける。シドニーの会議では、自動化がもたらす課題と機会にどう向き合うべきかを議論し、自動化の平等な恩恵を労働者も得ることができ、職場への新技術導入に対して社会的に正しいアプローチが取れるように担保する戦略を練ることになる。自動化が労働組合潰しや組合弱体化の手段として利用されることは断固阻止する決意でいる」
会議の参加者は、オランダのロッテルダム港など、既に自動化が導入されている港湾の経験談を聞くことになる。この会議を通じ、また加盟組合からの意見やフィードバックをもとに、ITFは港湾自動化問題への一貫したアプローチを取ることができ、加盟組合はそれを各国や各地域の事情に照らして適用することができるようになることが期待される。
(2013年3月14日)