ITFアジア太平洋地域総会開催される


ITFアジア太平洋地域総会開催される

 5月12日から17日まで「第8回ITFアジア太平洋地域総会」が香港で開催され、全港湾から松永副委員長、真島書記次長が参加した。

 香港で開催されたこの総会は、4年に一度開催され地域の加盟組合が一堂に会する地域最大の重要な会議であり、「アジア太平洋地域の組合強化のための組織化」を総会のテーマとして開催され、総会の前段には女性会議、後段に青年会議も持たれた。さらに今回は初の試みとして船員/港湾合同部会が開催された。

 香港へ到着した団は初日に香港職工会へ支援激励のために訪問した。残念ながら代表である王組織幹事は、組合員へのカンパを配るために不在ということでサリーコーディネーターから闘争解決までの経過を聞きいた。闘争は解決はしたものの、賃上げにおいては9.8%を獲得したがすべての労働者には当たらなかったということや、解散を行った会社があり、その労働者117名が職を失い今現在転職先を探していること、今回の闘争には交渉力が不足していたなどの反省点もあったが、今回の闘争には世界のITFの同胞および地域のコミュニティーからの支援がたくさんあり、支援金は860万香港$が集まったし、なかにはストライキ中の組合員へのマッサージの提供者もあったということを聞いた。また支援メッセージは日本の港湾が1番早く送られたことに感謝する言葉をうけ、全国港湾からは闘争解決を祝うと同時にまだ残っている問題の早期解決の激励とカンパ金を送った。
 
 午後より船員港湾合同会議が開催され、開会挨拶ではサンガム議長から香港の代表が紹介され、闘争の経過と報告をうけた。続いて、FOCとPOCのインターフェース(接点)と題し、プレゼンが行われ議論が行われた。日本の港湾からは糸谷委員長が船員港湾での共通する3つの問題点を提議され、共感する意見もだされた。オーストラリアからはサプライチェーンのもと進められている港湾の自動化への懸念や、パキスタンからはコンテナ船の危険な足場の報告もあった。会議はメキシコポリシーの再確認とインスペクターの見直しが提案され、IT化による情報の更なる共有化や増員を目指すことが確認され、合同会議は終了した。

 全体会議では、議事規則の採択、議題の採択、前回の議事録が採択され活動報告として、アジア太平洋地域の強い組合構築に向けた組織化についての、活動に関する書記局報告と組合強化と優先プログラムが提案された。その後各国報告がなされゲストスピーカーとして、世界最大の産別組織である「インダクトリオール」のロブジョンストンより結成までの経過が報告された。その後、各国報告がなされ日本からはサービス連合が代表して報告をおこなった。 3日目の貨物ロジスッティック会議では世界で進められている、GNT(グローバル、ネットワーク、ターミナル)多国籍港湾企業に対抗するための100%の組織化の必要性が叫ばれていた。

 全体会議はすべての議題が承認され、動議については日本から出された「労働組合権利擁護」は執行委員会の預かりとし、「核のない平和で安全な社会を実現する」はインドからの反対意見もあったが、多数決で採択された。役員の選挙については新たにスティーブンコットンが書記長に選出され承認された。  

 今回の総会に参加して、香港の港湾の40日にわたるストライキでは、港湾の仲間も大事だが、地域のコニュニティーの支援がたいへん重要だということを思い知らされた。また、ITFの組織を改めて理解できたことや、世界の港で行われている労働者をいかに安く使うか、利益を得るかに進められているサプライチェーン、シームレスな物流で利益を出そうとしているGNTなどの大手資本企業の驚異を感じた。残念ながら日本国内においてはあまりピント来ない感じだが、陸地から港、港から海上輸送で港に、港から陸地へという物流において、すべての労働者が(路面/港湾/船員が)、国内だけの団結連帯では太刀打ちできなくなっている状況が目の前に迫って来ており、国際連帯での闘いが必要になって来るということを痛切に感じた。最後になるが、今回の参加で得たことをより多くの仲間に、グローバルな敵にはグローバルな闘い方でないと勝てないこと、そのためには組織をどう構築して行くかを考える必要があるということを伝えたい。